22時くらいに、事務所を出ると、やけにぬるくて、雨。

外も暗く、自転車で帰る道すがら。


林檎ちゃん♪
虚言症から、左右からぎっちぎちに詰まったサウンドがおそう。
発売された当時は全くうるさいなぁと思っていたりしましたが、
今はその懐かしさや色々なものに包まれていて心地よく。
雨は帰り道を急ぐ程にしとしとと降り、音楽が進むにつれて
光るものはギラりと光り、遠い闇はますますその深さを増して。

そこここにある恋やら悲しみやら、それらがこんな風に表現でき
るなんて、人間の表現力の奥深さを感じながら、ただただ彼女の
紡ぐピアノ線のような鋭いエッジに吊るされる感覚がたまらない
のでした。

家に帰り着く頃ちょうど、闇に降る雨の、最後のサビ。ベースの
ペダルやら、弦の息遣いが鈍色を感じて玄関。きっとあの感覚、
もう思い出せない。

↓↓闇に降る雨/椎名林檎↓↓